岡山県立岡山南支援学校保健室




<爪切りをいやがって困ってます! と悩んでいるお母さん へ>
 こんなことを試してみましょう  もしかしたらうまくいくかも・・・
   
  1stステップ   <とりあえず寝ている間に、一本ずつ切る>
一度に切ってしまうのは大変です。
「今日は右手の親指と人差し指。明日は中指と薬指・・・毎日2本5日で10本。」という具合です。
   お母さんのできるペースで、切っていきましょう。一週間で片手、二週間で両手、一ヶ月
 で両手両足。こんなペースで大丈夫ですよ。
   
なれてきたら、月曜日は右手、火曜日は左手、水曜日は右足、木曜日は左足・・・。 とペースを上げていきましょう。
   
  2ndステップ    < 爪切り道具にならしていく>
   
「爪切りが怖い!!!」という恐怖心を少しずつなくしていきます。
  1 子どもの目の前で、「お母さんの爪を切るよ」といって、自分の爪を切る場面を見せる。
  2 「痛くないよ!ちょとだけ触ってみようか」と声かけし、
  爪切りの刃先を子どもの指先に当てる 。(当てるだけで、決して切らない)
  3 指先に当てる指の数を増やしていく。
  4 当てるのをいやがらなくなってきたら、「痛くない爪パッチンしてみようか。」と声をかけ、
  一本だけほんの少し切ってみる。
  できたことをほめる。
  5 一本切って大丈夫であればもう一本。
  6 一度に全部の爪を切らずに、1stステップのように、徐々に本数を増やしていく。
     爪切りのヤスリ部分を上手に利用するのも一案です。
   刃先の拒否感が強い場合は、ヤスリ部分からならしていきましょう。
   
  3rdステップ    < 自分で切ることができるように>
   
決して深爪にならないように、少しずつ自分で切ることができるよう練習していきましょう。
  1 爪の先をまっすぐ切ります。角を落とす必要はありません。
  2 ほんの少しでも切ることができたらほめます。
  3 少しずつ本数を増やしてゆきます。
  4 一度に両手が切れるようになってきたら、
     毎週末は爪を切る日と決め、スケジュールに組み込みます。
   
 ※ 保健室に、伸びた爪が引っかかって割れ、とっても痛そうな状態になって児童がよく来室します。
    子どもたちは案外おとなしく爪を切らせてくれますよ。「家では爪を切らせてくれません、困って
    います」と、保護者の方からお聞きしますが、なぜ保健室では切ることができるのでしょうか?
    養護の先生なら痛いことはしないと思っているのか、仕方がないのであきらめているのか・・・。